プログラミングをしていてソースコードの行数が一体どれくらいになっているのか気になることがよくあるのですが、Gitリポジトリを解析して統計情報を生成してくれるGitStatsというツールがあることを知りました。ソースコード行数はもちろん、ファイル数、コミット回数などの推移も見ることができます。
公式サイト GitStats - git history statistics generator
どんな感じで表示されるのかはこちらの記事で詳しく紹介されています。
Gitリポジトリに蓄積された歴史を可視化、グラフ化する·GitStats MOONGIFT
今回はメモもかねて私がMacでGitStatsを利用するためにやったことを記しておきたいと思います。
手順
試した環境はMacOSX 10.11です。
大まかな手順は以下の通り
gnuplotをインストール
GitStatsはgnuplotを使うようなのでgnuplotをインストールします。もちろんすでにインストールされている場合は不要です。
gnuplot公式サイトのcontributed executables for OSXというページからMac用実行ファイル(dmg)が入手できるのでそれを利用します。今回はgnuplot-5.0.5-quartz.dmg
というファイルをダウンロードしました。とりあえず最新バージョンを選んでおけばいいと思います。
ダウンロードしたら他の一般的なMacアプリケーションと同じようにdmgファイルをダブルクリックで展開してgnuplotアプリケーションをアプリケーションフォルダなどへコピーします。
パスを通す
このままだとGitStatsはgnuplotの場所がわからないのでパスを通します。具体的にはgnuplotの実行ファイルのシンボリックリンクを/usr/local/bin/
に貼ります。
ターミナルを起動して以下のコマンドを実行します。これはgnuplotアプリケーションをアプリケーションフォルダに配置した場合です。
ln -s /Applications/Gnuplot.app/Contents/Resources/bin/gnuplot /usr/local/bin/
/Applications/Gnuplot.app
からではなく、さらにその中にあるContents/Resources/bin/gnuplot
からシンボリックリンクを貼ることに注意。.app
はバンドルと呼ばれるただのフォルダで実行ファイルはその中にあります。
シンボリックリンクを貼ったら、ターミナルでgnuplot
と入力してgnuplotが起動するか確認してみます。
GitStatsをGitHubから入手
ターミナルを起動して、適当な場所に移動してから以下のコマンドを実行します。
git clone git://github.com/hoxu/gitstats.git
GitStatsをインストール
git clone
で入手したgitstats
ディレクトリに移動して以下のコマンドを実行します。
make install
これでGitStatsのインストールは完了です。
GitStatsを使ってみる
ターミナルを起動して以下のコマンドを実行します。
gitstats 【リポジトリ(.git)の場所】 【生成場所】
コマンドを実行すると指定した生成場所に40個ぐらいのファイルが生成されます。その中にあるindex.html
をブラウザで開けばリポジトリの統計情報を見ることができます。
ところで、GitStatsが生成した統計情報の行数(Lines)項目はバイナリファイルでもカウントされているようです。FilesタブのExtensions項目で拡張子ごとの行数が見れるので、ソースコードの行数を知りたい場合はそこを見たほうがいいかもしれません。